湿布の話

足首を捻挫したり、
打撲したり

また、ぎっくり腰や寝違いなど
急に痛みを発生させた症状の時に

「湿布を貼って治療していました」

という人が多いですね。

また、
治療院などに於いて

「冷湿布と温湿布をどのように使い分ければ良いですか?」

という質問をよく受けます。


この日記を書くにあたり
製薬会社、医療機関、鍼灸、整体など
多くのHPを拝見させて頂きましたが

その認識には様々あるようで
ちゃんと書いてある所もあれば
何かの受け売りみたいなモノもあり

「何処を見ても同じ事」
は書いていませんね。

まずは基本的な事をきちんと知ってもらう
事が大切だと思いました。


湿布の歴史は古代ギリシャに遡るのだそうです。

怪我をした時に患部に泥を塗りつけたのが
その始まりだという事だそうですよ。

現在も用いられている「パップ」という言葉はギリシャ語では「泥」という意味があるんだそうで、古くから親しまれていた事をうかがわせますね。

アメリカやヨーロッパでも柳などの植物に
消炎鎮痛効果がある事を知っていて古くから活用されていたのだそうです。

日本に於いても
「歯痛に柳の楊子」
と言われていた様に、成分は知らなくても
その効果は浸透していたようです。



さて、
「湿布は捻挫や打撲を早く治す」
というのは本当でしょうか。

答えは嘘です。

湿布には様々な痛み止めの成分が含まれていますが、怪我によって破壊された組織を再生される事には何の影響力も持っていません。

血小板機能の抑制という効果があり
血流を多少促進させるという事はありますが怪我を負った初期の段階でそれは必要の無い作用だと思われます。

慢性の症状に於いては有効な場合が
あると思いますが、腫れや熱感がある初期には不要な作用だという意味です。



湿布を製造している会社や
(ちょっと難しいけれど)お医者さんが見る様なHPを見れば一目瞭然です。

湿布に含まれる「痛み止め成分」は
皮膚から薬剤が浸透する事で、脳に痛みを
伝える化学物質の生成を阻害したり、
また、それが神経に伝わる事をブロック
する事で効果を発揮します。

すなわち湿布に対して
「痛みを止める」効果以外は期待出来ない

という事です。


いや待て
冷湿布、温湿布とあるじゃないか。。


しかし、これを加味しても上記内容に違いはありません。(笑)

冷湿布の「冷感作用」をもたらすのは
メントールなどの化学成分と、ぷにょぷにょした部分に含まれる水分による気化熱がありますが

化学成分は脳に「冷たい」という誤解を与えるだけの物質だし、気化熱では皮膚温を2度程度下げる効果しか無く、患部(損傷を受けた部分)に対しての「冷却効果」としては意味がありません。

また温湿布についても同様で
カプサイシン(トウガラシ成分)が皮膚表面に「温感」をもたらすもので「温熱効果」を持っているわけでは無いんです。

温めたければ風呂かコタツ
冷やしたければ水か氷をあてがって下さい。


お医者さんが湿布をくれる時に
冷湿布ばかり出してくるのは
こういった背景があるんですな。

最近では薄いシート状のモノも多いですが
これらも温感や冷感が無いだけで作用は一緒です。

ただし、それぞれに対して
「貼った時の気持ちよさ」の違いがあり
それは無視できませんね。

効能を正しく理解した上で
お好みのものを使用して下さいな。

かぶれに気をつけて(笑)



当院で湿布を出す事がほとんど無い
というのはこういった理由からです。

痛みを紛らわす事で
患部にかかる負担を無視されてしまったのでは、治りが遅れてしまいます。

やむを得ない場合にのみ
使ってもらう事にしています。


その場さえしのげれば問題が無い
という状況で使用して欲しいですね。



この日記、詳しい方が読むと
「?」の部分もありますが

そのへんはご愛嬌でお願いします。


細かく書けば本一冊になってしまいますな。


それに
私も把握しきれていない部分が
たくさんありますので(笑)


痛み止めには
様々な方法がありますね

飲んだり貼ったり
注射したり…


こんな部分の知識を増やすと
体調管理の助けになる場合も多いですよ。


知っていて損はありません。




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by real-incho | 2011-08-22 09:08 | 身体の話