TFCC損傷について

手首の小指側
ぽこっと飛び出た骨のちょっと上の
辺りの怪我です。

ラケットなどを使うスポーツ選手が
よく受傷するそうですが

大きな怪我を取り扱わない当院のような施設においては、日常生活動作による小さな受傷も見受けられます。

転倒をはじめ、手を付いて立ち上がる時など手首に力がかかれば起こり得るものです。
今日みえた方はタンバリンの振り回し過ぎによると思われました(笑)


TFCC損傷とは日本語で
三角線維軟骨複合体損傷というもの。

Triangular Fibrocartilage Complex injury
の頭文字を取ったものだそうな。

※もうひとつの「C」はどこに?と私も思いましたが、調べがつきませんでご勘弁を。ご存知の方がいらっしゃいましたらご連絡下さいな(笑)

手首の動きを安全にスムースに行う為に存在するありがたい構造物なのです。

複合体というからには幾つかメンバーがいるということで列挙してみます。

①尺骨三角靭帯
②尺骨月状靭帯
③掌側橈尺靭帯
④背側橈尺靭帯
⑤尺側側副靭帯
⑥三角靭帯
⑦関節円板


と、主に7名おられるようです。
(うーん漢字が多くてそれっぽい(笑))

いずれが損傷しても「TFCC損傷」という名前が付きますが、7名いますので損傷の程度を加味すれば、かなりバリエーションのある症状になる可能性があるとわかりますね。

特徴的な症状として該当部位の痛みの他に「手のひらを外がわに返す」動きで痛みが出る(またはその動きが不能になる)事が多いようです。

しかし、先にも述べたように構造物の多さや損傷の程度によって必ずしもそうでない場合もあり、よく観察する必要がありますね。



損傷を受けた構造物が軟骨や靭帯である為にレントゲン写真でそれを捉える事はできず、MRI検査によって損傷部分が確認できたり

TFCCが関節内に間仕切りとして存在する為に、損傷していた場合に造影剤が一方へ流れ込む現象が起き、それを確認するというのもあるようです。

しかし
上記のいずれにしても、損傷の程度が一定以上でなければ検出できない可能性があるというのをあえて指摘しておきますよ。

症状があっても画像診断で異常が見つからなかった場合に「問題無い」として雑に管理をする事があり、不用意に症状を長引かせてしまう例はいくらでもあるものです。
もちろんその場合「放置しても治る」ことも多いのでしょうが、実際に困っている方もいるわけで無視する事はできません。

さて
治療です。

①安静固定
②傷の回復を助ける電気治療など
③上記で回復不能とした時は手術

があります。
(もちろん手術はお医者さんの仕事)

折れたままの腕で人を殴るなどという愚かな人がいないように、基本的には患部を動きや負荷から守ります。

傷の修復過程を促進する為のあれやこれやを施します。

手首の骨(尺骨)の長さが原因だったり、保存的な治療で用が足りない場合は手術。

ということです。


怪我の程度によっては当院でも手当て
する事が可能です。


個人的な意見ですが
患部の見た目がひどければ、まず整形外科を受診なさることをお勧めします。

大きな力が加わってTFCC損傷を起こした場合、周囲にはデリケートな骨もありますので他の怪我(骨折など)も一緒に存在するかもしれません。腫れや内出血が多ければ、触ったり動かしたりする診察が困難になり病態の把握がしづらくなります。

この怪我に限らずですが。


鍼灸や整骨院が整体と思われている
状況では、真っ先にお医者さんに行く事になるのでしょうかね(苦笑)



なにはともあれ年末年始が近づいてきました。

皆さんにおかれましては
貴重なお休みを闘病や怪我で潰してしまう事の無いようお気をつけください。


おしまい。

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by real-incho | 2012-12-15 14:13 | 身体の話