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徒然

平成25年も残すところあと僅か。

毎年、「年末には反省」「新年には抱負や目標」についてそれとなく考えていますが、今年もそんな時期になりました。

確か今年の目標は「外に出る」だったと記憶していますが、胸を張れる程の結果は残せなかったという有様です。
「人見知り」「天邪鬼」という天性の才能が開花したとしか言いようがありません(苦笑)


開業してから7年と4ヶ月が過ぎまして
自分なりに頑張ってきたかと思いますが
振り返ると恥ずかしい事も多かったと感じます。


「現行医療に何かを足したい」
という想いで開業したものの、その漠然とした目標と現実的な壁の厚さ、加えて
伝達能力の乏しさに自らの首を絞めるという本末転倒な現象も起き苦しむ部分もありました。一方で「役に立てた」と思える事も多く嬉しく思っています。


治療院に来てくれる方々の中で一番多いのは「医者には行ったが異常所見は無く、でも症状が継続している」とか「手術を勧められているがまだ様子見と言われ、その間にできる事はないか」といったような依頼で、つまり、当院が症状に対して二番目以降の選択肢になっている人達です。

私の診察治療の進め方や、鍼灸をはじめとしたコメディカルの分野に対する世間の捉え方がこのような傾向に結びついていると考えています。

こういった状況下で症状の悩みを解消(または改善)に導く為には、それまで患者さんが行なってきた治療や生活、環境を踏まえて考える必要が出るのは必然かと思いますね。

要はコミュニケーションです。


症状を「敵」と設定すると対峙しているのは患者さんで、我々(医療側)は「味方」という事になります。

例え話になりますが
『孫子•謀攻』によれば
【彼を知り己を知れば百戦殆うからず、彼を知らずして己を知れば一勝一負す。彼を知らずして己を知らざれば戦う毎に必ず殆うし。】
(意味:敵と味方の実情を熟知していれば百回戦っても負けることはない。敵情を知らないで味方の事だけ知っているのでは勝ったり負けたりして勝負がつかず、敵の事も味方の事も知らなければ必ず負ける)
とあります。

(「負けることはない」という表現が良いです。「戦わない」という選択肢も含んでいるからです。)

つまり「敵」ある症状と対峙して勝利する(若しくは被害を最小限にくい留める)為には、患者さんが先ず自らの身体(構造や仕組みなど)を知り且つ症状の詳細をも知る必要があり、更にその上で味方を上手に使う事が大切という話です。

医療は味方ですから上記に対してサポートをはじめ、状況によっては敵を退治する事ができますね。

特にお医者さんは強力な助っ人ですからお金を払うだけで敵を退治してくれる事が多いと思いますが、前記したようにそれでも敵が退治されない状況に陥った方々が出てくるわけで、それを受け入れるのが私の治療院の大きな役割りのひとつということなんですね。

従って、症状についての詳細や身体の構造や仕組みについて今より少し理解を深めてもらうことを主眼に置いた方針をとっているという話になります。
患者さんの勝率を高めるのがお仕事というわけです。


こんな方針のお仕事に挑む上で
私自身の説明力の無さという問題があって、患者さんに迷惑をかけた事もしばしばだったかと振り返っています。

うまく言えない部分で「なんであんな風に言ってしまったのか」と後悔することがあり思い返すととても恥ずかしいものです。

説明も何も私自身の治療技術が高ければ何も問題は無いのですが残念ながら魔法の杖は存在しません。
今後も研鑽を怠るものではありませんがこの考え方は「患者さんの勝率を高める」という目的に対して「伸び代の多い部分」だと現場として感じています。


最後に。
治療院への来院動機は他にも様々で
なるべく多くの依頼に対応したいと思っていますが、こういった気持ちが世間に対してかえって「不明瞭な印象」を与えていると気づきました。

レストランのメニューのように
「わかりやすい」ことが大切と思ってはいますが、うまく表現できず困っていて
これも課題のひとつになっています。

最終的には信用を獲得していくことこそが重要と思いますが、それが出会わなければ生まれないものとなれば発信する努力も必要ですね。



追伸:

気持ちとは裏腹に堅苦しい文章になったようです。

今更添削する気も無いので口直し。
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垂れ流しの文章
失礼しました(笑)


はなわ治療院HPはこちらからどうぞ
by real-incho | 2013-12-26 10:26 | 徒然