椎体間の動き

どうもです。
柿ピーはどうしても均等に食べられないインチョです。



患者さんから質問があったのでネタにさせて頂きます。


背骨の運動軸はどこか。
(動きを作る中心はどこか)


珍しい質問をしてくれる方がいたもので
お陰様というか何というか知識を整理する上でも役に立っています。


で、
簡潔に答えるなら
「椎間板内部の髄核」
ということなのですが、少し分かりやすく書きたいと思います。


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腰椎の絵です。左手前が腹側になります。

缶詰の形をした部分(椎体)の間にある
ねずみ色の部分が椎間板です。


椎間板の構造は

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こんな感じ。

説明はいつもの抜粋。
「椎間板(intervertebral discs)は椎体間にあって線維輪(fibrous ring)と髄核(vertebral pulp)からなる。線維輪は交互に異なる方向に斜走するコラーゲン線維を多く含む結合組織性線維層からなり上下椎体と強固に結合している。髄核は線維輪の中心にあってゼラチン様物質の半液状塊からなる。成分の80%は水分で残りは蛋白質、ムコ多糖類、コンドロイチン硫酸、ヒアルロン酸などである。」





背骨に対して長軸上に圧力がかかると椎間板の線維輪の影響で髄核が圧縮され内部で球を形成して各方向の動きに対して軸を作るということです。下の絵。

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それぞれの動きに対して制限を加えるのが背中側にある関節や周囲に付着する靭帯や筋肉という事になります。

従って、ひとつひとつの椎体間での動きは極めて小さく、これが上下に連なることで大きな動きに繋がるんですね。


椎体間の動きの中心は髄核。
脊柱の動きはそれの複合という事になりますねぇ。




先の抜粋には続きがあって

「椎間板の機能は上下椎体の連結、脊柱の可動性、体重圧などの機械的負荷の緩衝作用である。垂直加重力の3/4を髄核が受け残りを線維輪が負担する。安静臥位時に比較して立位では全脊柱で約2cmの短縮が起こる。椎間板のうち最も加重がかかり大きな可動性が必要なのはL5-S1間(一番下のそれ)であり比較的早期(20代)から変性(加齢性変化)が起こりやすい。」とあります。

立ちっぱなしや座りっぱなしで背骨(特に腰)に加重し続けると劣化がより早期に始まるということです。
椎間板をはじめとした加重にさらされる関節軟骨には、再生(補填?)能力はあっても通常の生活での消耗が上回り相対的に減り行く運命とされています。

立ち姿勢を基準として座っている時の腰にかかる負荷は1.5倍前後になる事を考えると長時間のデスクワークなどは、より腰痛のリスクになるということでしょうね。
(椎間板の負荷による変化のみが症状を誘発するという意味では無く、そこから繋がる周囲の変化なども含むと解釈して下さい。)

昨今、運動不足を自負する方々が増えていて、それを症状の治りにくさに繋げて考える傾向もありますが、別に何か運動をと考える前に小まめに姿勢を変えるように気を付けてみてはいかがでしょうか。

勿論、慢性的な症状がこれらのことで全て解消するわけではありませんが、日常の健康管理のひとつとして役立ててもらえればと思います。




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by real-incho | 2014-03-28 15:17 | 身体の話