肩の痛みを統計的にみると


「レントゲン撮影では異常がないと言われ痛み止めをもらっています」

という肩の痛みで悩む人は多いです。

細かい組織の別を考えず広い意味での呼び方として「結合織炎(骨には異常が無く、その周囲の筋肉や靭帯、滑液包などの【肉】が痛みの原因と思われる)」とも呼ばれる状態です。
あえて【肉】と書きましたが、人によってはスジとか呼んだりしますね。
五十肩、肩関節周囲炎、腱板炎、滑液包炎などと呼ばれるものが含まれます。

この結合織炎の年齢分布を見てみると
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(*出典:肩診療マニュアル 医歯薬出版)

このようになります。

30歳から60歳代にかけて多い傾向があるようですね。

このことから
【変性と使用状態】が主な原因であると言われています。

変性とは、簡単にいうと「加齢に伴う組織の変化」の事で、活動や強度の低下、摩擦などの起こり易さが現れる状態のこと。

変性が年齢とともに進む割りに世代が
壮年に集中するのは、スポーツや仕事などでの使用状況が高齢者に比べハードである為と予想されています。

世代的に「気持ちとカラダのギャップ」が大きい時期なのでしょうかね。

「今まで全然問題なかったのに」
「特に変わった事をした覚えはない」
「歳なんでしょうか」
「運動不足ですか」

など患者さんはいろんな事を言います。

変性という点からみれば、誰にでも訪れる老化現象が基盤となって些細な動作で起こったと思えるし、

使用状態からみれば、組織の強度に見合わない負担にさらされた為起こったと思えます。

どんなに健康管理ができていても避けられない問題があるとはいえ、組織を「よりよい状態にしておく」事は可能で、そういう意味では運動やストレッチ、栄養や睡眠など日頃の管理というものが発症を予防(ないしは改善)に繋げるポイントになると言えるし、また、構造からみて「安全な使い方」というのを理解する事も同様ですね。

この世代の抱える「痛み」は
転倒や事故などによる突発的な大きな外力によるもの以外に、本人が気付いていなかった構造の劣化と痛みが無かったせいで知らずに続けていた行為の連続によって引き起こされているものが肩に限らず多く含まれるように思えます。

構造というからには「骨格の歪み」というのもリスクかもしれませんね。
(知らんけど)

患者さんによって症状が長引く原因がわかりにくくなるのは、こういった問題が程度を変えて混在する事が理由のひとつではないでしょうか。

どんなに良い治療も「その場で無かった事にする」わけではないので、症状を生み出し続けるのを抑制するよう誘導してやることも重要です。


患者心理としては、一度受けて変わらないと「効果無し」とハードルを課したいものですが、症状によってはこういった取り組みが大切になってくるんですね。
理解を得つつ進めていけたらよいと思います。

追伸

上記から
医療機関に受診せずとも良くなる可能性のある症状があるというのも見逃せません。
ちょっとした事を「知る」だけで解決してしまうこともあるんですね。

そういうのは
大事ですよね。



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by real-incho | 2016-02-01 09:29 | 身体の話